2004 12・21 ロードスター最速王決定戦:決勝編
決勝
予選タイムに関しては誰しも納得のいかない結果だったに違いない。
少なくとも俺の知る限りでは、だ。
予選終了後、各チーム・エントラントも決勝に向けての準備を開始。
YB号もメインジェットの変更、燃圧の調整、スタビライザーの張り具合を調整。
スタートさえ決めれば、ヒロ号と真向勝負になるに違いない。
ヒロ号は今年6月の最速戦の時、圧倒的だった。
ヘアピン立ち上がってからが速い。ホーク中村さんの腕も凄い。
絡めばカレー号太田くん、ベリー号鈴木さん、そして俺と4台が絡み合うことは
十分考えられる。
1秒6の間に5台が固まっている。
レースはタイムアタックと違い、誰が先にチェッカーをくぐるかで勝負が決まる。
この1秒そこそこの開きは激戦が予想されるものであった。
しかし今回ハンドレッドワン青号のしんちゃんも、1秒7で、、、
もしやもしやの5台絡みとなればそれはそれでレースとしては最高潮の潮吹き!
よってスタートが、ほんとにほんとに大事なんだ。
決勝の時間が迫ってくる中、ベリー号にトラブル発生!?
スタビライザーリンクが破断したのだ。
パーツにも凄まじいストレスがかかっている証拠だ。
あと注目すべき3台。
コーンズ号の雨宮さん、3秒台を叩き出してきた。
あと誠兄さん、4秒フラットに付けてきた。
高本君は事前TESTのタイムまでは届かなかったが、ここの3台のバトルも大注目。
午後3時30分、決勝レースの始まりだ。
まずは1周のウォーミングアップの後、ダミーグリッドに各車整列。
俺の目の前は今回ポールシッターのハンドレッドワン青号、しんちゃん。
6月のときと同じ光景 笑)後ろは大山オートカレー号太田くん。不気味だ笑)
この人スタートがめちゃうまい。
俺の斜め後ろにはベリー号、鈴木さん!そしてコーンズ号、雨宮さん。
今回は完璧にスタート決めて、ヒロ号と青号の間に割り込んでこうと決めた。
前回は青号を右から抜けたけど 笑)
しんちゃんはきっと右からまた来ると読んでるにちがいない。そーじゃない?笑)
ま、いいや。
そんな事を考えていたら、フォーメーションスタート。
各車マシンを右に左にと車体を振ってタイヤを暖める。
3時40分
各車スターティンググリッドに付く。
いよいよスタートだ。
シグナル点灯5秒前…
レッドシグナル点灯…
回転を上げる…
緊張の瞬間…
シグナル消灯!
スタートだぁ~~~~~~~~~
あ、
あ、
あれ?
バフッ!
ストォォォルゥゥゥ?
・・・・・・うっそ~~?
その瞬間、右から太田くん、左から鈴木さん、誠兄さんにまで抜かれ、
一気に、
一瞬にして、一撃にして、
6位まで降格ぅぅぅぅ!!
うげぇぇぇ!やってもうたぁ!!クラッチミート失敗!
そんなこんなで、スタートしてから1コーナーまで
顔面蒼白!
何とか前の1台と並ばなくては…
1ヘア飛込みで誠兄さんの右へ立つ。
ダンロップ下でちょっと恐かったけど、ごっつぁんデス。
前方は太田くんに、鈴木さん。
2周目、2台の動きを見ながら隙をうかがう。
トップを快走するしんちゃん、うわっ!はやっ。
俺ら1コーナー通過時、すでに1ヘア進入してるし。
3周目、1コーナーで鈴木さんが太田くんを刺した!
ごっつあんデス。
ここはスポンサーの勝ち!笑)
4周目2ヘア立ち上がり。
太田くんのスピードが伸びない。
裏ストスリップから横に並ぶ。
最終コーナー進入でごっつあんデス。
5周目、ベリー号を追う。
1ヘアが辛そう。
6周目、ベリー号を追う。
1ヘアで横に並ぶ。
並んだままダンロップに進入!!!怖ぇぇぇ!!!
80Rで接触しそうになったので、一先ず引いた笑)
でもその右後ろには太田くんがピッタリ。
こういう隙を太田くんは見逃さない!この男、狙ってる笑)
一触即発のバトル!BY:JGTC。面白すぎる!
7周目、鈴木さんやっぱり1ヘアは辛そう。
ここでごっつあん、できました。
ようやく、、、
予選ポジションに復帰!
後何周ある?
ホームストレートでピットサインを確認、残り5周…
ヒロ号を追う。
8周、9周、10周、11周、4周連続2秒台。
リーチリーチリーチ!!
中村さんのテールがどんどん近づいてきたぞぉぉぉぉ
ファイナルラップ、
バックマーカーが現る。
バックマーカーのすぐ前にヒロ号のテールが。
よっしゃぁ~~勝負は2ヘア~最終で決めたりまショ~
そんな勢いで1コーナーを華麗にバックマーカーをパス!
が、
突っ込みすぎた!
ドボン!
コースアウトじゃないよ!
クリップにつけず大カウンターD1グランプリ!
あひゃ~~!西原くんごめんにゃぁ~~~
最終までにヒロ号に届かず!もう少しだったのにぃ、
1コーナーのミスが悔やまれた。
ヒロ号もパパパパいって、綺麗に吹けてなかった様子で
チャンスだったのに~~
スタートさえミスしなければナァ~~
まぁ、そうは言ってもこればっかりはねぇ~~
終わってしまえば皆さん悔いは残るわけですよ、
ハイ。
と、いうことで、
正式決勝結果
1位 ハンドレッドワンAVOオーリンズ ちばしんじ
2位 カーサービスヒロロードスター ホーク中村
3位 ジョイファストYB黄色金魚 いさじたかし
4位 みなさんのおかげですカレー号 太田なおき
5位 ガレージベリーホライゾン 鈴木洋一
6位 シーズスピードDo・Eng号 地場誠
7位 高の団 高本さん
8位 カーメイクコーンズ 雨宮ケイジさん
9位 アクティブ・ロータリー号 草の池田さん
10位 ガレージベリーN-0号 西原くん
11位 ノガミプロジェクトNOPRO号 野上さん
12位 M-ONEロードスター弐号 ながいまさきさん
終わってみればやっぱり青号は速かった。
これでBESTタイム1秒5。
レースで0秒台出たらもうついてけませんよ。
ーっか、6月出てるんだよな、確か…。青号、
しんちゃんの速さはまだまだ続くのであった…。
BESTタイムで見れば2番手は俺。2秒4であった。よかよか。
目立つ所、流石は草レース界の重鎮、太田くんが4位につけた。
やっぱりこの男ただもんではない。
今回惜しかった鈴木さんベリー号、ついに2秒台に突入!やりましたね。
中根さんも結果には不満でしょうが納得でしょう。
燃える男、高本くんも最後の最後で、予選タイムから0.7秒詰めて
3秒7でチェッカーを受けていた。
あの~予選で詰めて下さい…笑)
一先ず今後の目標はヒロさんだなぁ。
何とか次回は一緒に絡んで走りたいものだ。
そしてレースが終わり閉会式。
もうすでに辺りは暗くなり始めている。
そう今日は冬至なのだ。
隣のピットではカレー号太田くんが家族と一緒に微笑ましい
時間を過ごしていた。
奥さんにしてみれば、無事に終わってよかったと思ってるに違いない。
それをヨソに太田Jrがパパのヘルメットを被って遊んでいる。
ボンカレーくんというべきか、カレーの王子様というべきか…
来るべきこの可愛い我が子らが免許を取る頃には、この最速王、
どんな伝説が伝わっているのだろうか?
それとも2代目カレー号と2代目YB号が2020年頃、
ここ筑波サーキットで会い交えているのだろうか笑)
それはそれで実現したら凄いが…ってうちは娘なので、どうするか?
さかのぼる事、2000年。ロードスター最速王の進むべき道筋が5年前にあった。
走行会クラス31台、レースクラス29台という華やかな時があったのだ。
当時Nクラス・Bクラス・Dクラス各クラスとも、
今回コラムで書き上げたような熱いバトル・熱戦が繰り広げられた。
そういったイベントとなる様、このレースについては今後に期待をしたいし
Dクラスに出場している参加者として、是非我こそは!と思う人は、
車をチューンナップし、腕を磨き、チャレンジして欲しい。
過剰なチューンをしなくても、腕に自信がつけば、N-0仕様や
そのプラスαのチューニングにだって出られるんです。
あとはその一歩を踏み出すだけ。
レースは、やる勇気よりも、出る勇気のほうが、何倍も必要だと俺は思う。
はじめは金〇持ち上がるほど緊張するかもしれへんけど、
そこは経験。
それだけにスターティンググリッドに並んだ時の緊張感は
気持ちがいいもんです。
ですんで、これからは自分にあったレースを自らが選んで、
参加できるような土俵<基盤>造りをして行きたいものです。
さてさて、長いコラムとなってしまいましたが如何でしたでしょうか?
また何かイベント・レースネタが有りましたら書いていくつもりです。
今回のコラムについては、画像を提供して頂いた佐藤さんにお礼を
言いたいと思います。
有難うございました。
その他、年末にもかかわらず仕事をさぼって来て頂いた有志の皆様、
本当に有難うございました。
それでは、最速王当日撮ったネタをご覧になって
サヨナラしたいと思います。
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