疲労強度のアップ
今、エンジンを2機オーバーホールしてるのですが
そのうちの1台がBP2リッター、『浜の番長』くんのNA8でして
本日オイルポンプ内を点検したら、出て来ちゃいました。
オイルポンプトロコイドギアのひび割れです。
手で引っ張るとあからさまに判ります。
サーキットでは8500オーバーまで廻す彼なんで、このまま、また
部品交換だけ、という訳には行かないわけですよ。
つう事で、今回オイルポンプケースとギアにWRC処理を行う事に。
『WPC』とは言わば、ショットピーニング処理と同じような
認識を持たれがちだけど、金属表面に施すショット(粒子)を高速で
噴射させてぶつけ、金属表面の組織を微細化するというもので、
繰り返し荷重のかかるパーツの耐久性を上げる事ができるんです。
っと、ここまではショットっと同じなんだけど、簡単に言えば、
『WPC』はショットピーニング加工の精密版なんですね。
WPCのメリットを言うと・・・
①潤滑部の油膜保持。
②ギア・シャフト・コンロッドなど金属疲労による破壊破損による
耐久性を向上。
③モリブデンショットによる摺動抵抗の軽減。
これらが重なり合って、安心と耐久性が得られるわけなんです。
特にこのような金属にクラックが入って破損→しいてはクランク死亡、
などという事になるとエンジンはもとより・・・
修理代も・・・・あ~~~、泣くに泣けません。
ってな事で、早速採用する事にしました。
納期1週間です、番長っ!
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