やったぜ!!! 遂にトップチェッカー!!
何故かこの朝
俺には根拠のない自信があった
それは『山川くんの優勝』
だが、それを実行するのは俺ではなく『彼』だ
自信を持つ
自信を感じさせるというのは2年前、うちの門を叩きに来た時は
まだ小さかった。
しかしその頃から素晴らしきライバルの存在が居た
大山オートNA6を駆る同クラスの茂木選手だ
彼は時にNA8やNB8よりも速く富士スピードウェイを駆け抜ける男だ
敵は物凄く手強く、つわものである。
その中で山川くんはこの2年で少しずつ自信を大きくして行った。
いつしか彼はあまり茂木さんの事を口にしなくなっていた。
相手に礼節を持ってきた証拠なのか
ただ彼も人間だ
当然ミスもする
『雑念』を捨て去る事が出来ないのは、それはそれで人間らしさだと
俺は思う
2014年8月31日
天候 晴れ
路面 ドライ
富士チャンピオンレース第3戦
予選
ゼッケン23番 JoyアクレMoty's☆NA6 を駆る山川くんは
この日一番速く富士スピードウェイを駆け抜けた男になった。
自身ポールは2度目
初ポールの時は2位の茂木選手と100分の5秒差でポール獲得
前戦、第2戦の時は最後の最後ににひっ繰り返され2位。
その時は0.1秒差
今回は100分の7秒差
まさに茂木選手と対等に戦える男になって来た。
そんな彼の成長を感じたのは今年遠征したSUGOだった。
チャンプ戸田選手の背後を捕え走ったあの時の彼のマシンとの
一体感と言ったら、違った。
話が反れたが、そんな彼にはまだ詰めの甘い所があったのだろう
予選は喜ばしきポールだったのだがそれはつかの間の喜び
だった。
ペナルティ
8グリッド降格の痛い通達が下った
エントラント代表の俺とドライバー山川選手はコントロールセンター
に呼び出された
ランオフエリア走行複数回によるペナルティだった
30分間オフィシェル数名とお偉いさんとで話をしたが
覆る事は無い。
しかし、彼の名誉のために言っておくとベストラップを叩き出した
周は脱輪は無かった。
これだけはコースマーシャルがチェックしたシートにも、レ点が
無かった。(初めてあーいうシート見ました)
なのでリザルトのタイム除外については、おとがめなし と
なったが、順位は自身ベストグリッド総合4位から12位へと
転落したのである。
すでに勝負権無し?
戦線離脱?
いや、それを言うのはまだ早い
チームの皆も彼を励まし、彼がプラス志向になるよう応援した
決勝まで俺はあまり声を掛けなかったし、ダミーグリッド
付くときにも声を掛けに行かなかった。
でも写真だけは撮って念を送った(笑)
レース、スタート
8周レースが始まった
1周ごとに山川くんは解き放たれてゆく
8グリッド降格なんてのは、すっかり皆の記憶から忘れ去られて
いたに違いない
トップの茂木さんにどんどん追いついてゆく
山川くんに雑念は無かった
スリップを上手く使い、いつしか茂木さんの真後ろまで
マシンを導いてきたのだった。
あとで茂木さんがパルクフェルメで言った言葉が印象的だった
『なんで、後ろ居るの』
レース参戦してから丸7年
JOYFASTドライバーになってから2年
着実に順位を上げ、実力を示し、初優勝を遂げた瞬間でした
まさしく今日のN-0の主役でした
(やま君、ゴメン(笑))
チームメタボの皆、おめでとう
JOYチームのお客さん、タキちゃん、
そしてメキシコ行っちゃったF原くん、やったよ!
あとで、聞きました
仲間のオフィシャルさんが号泣してたって
中々レースで泣けるもんじゃない
説教部屋で
『決勝応援してるから』
と言ってくれたオフィシャルさん、やりました。
そしてそして、
お腹のおっきい奥様、やりましたよ!ダンナちゃん
これで山川家も一大イベント目白押し
これで元気な赤ちゃん、産んで下さい。
君はもうちっとお腹引っ込めたまえ(笑)
次の目標は・・・
だな!
Special Thanks !!!
Moty's様
ACRE様
GARAGE VARY様
JET STREAM様
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